Abu ambassadeur 5001C 86y★彡




◎ 一度は滅んだ5001Cの復活
81年に鍋型カップに変更されて モデル名の美しい刻印が施された5001C.
しかし その姿はたった一年で終焉を迎えました. (本当に81年が最後なんだか わかんなぃけど)
おかしいなって思いません? 生産終了が前提のモデルなら わざわざマイナーチェンジなんてしませんょ.
つまりAbuには 「以降の生産を急に止めなきゃならない事情」 が あったんですね.
発売できなかった1982年 一体何が 5001Cの身に起きたのか・・・

シマノ バンタムの登場★彡
・・・諸説あるとは思いますが たぶんこれ  「シマノBantam」 競合機種の誕生です.

5001Cが独占していたレフト市場に 天使の如く舞い降りた 201SG ♥
「黒一色 ・ 一機種だけでいいやんけ」 長年虐げられてきた左ハンドルの少数民族に訪れた朗報.
しかも みたことのない鮮烈なシェイプ ” ロープロファイルモデル ”
こんなんが出てきちゃったら 誰が5001Cなんか買いますか・・・ 長年の恨み. しかも逆ドラグ.
バンタムはハンドル軸に逆ネジをきちんと使用し 現代と同じスタイルのドラグ回転方向に.
「レフトも機種を選べる時代に」 でもその選択肢は バンタムしかありえなぃ.
ABUは5001Cの在庫をさばくのに精一杯. 作り続けたら在庫が膨れ上がっちゃう.

ダイワ ファントムSM15★彡 ABUのお姉さん♪

・・・ってか ダイワのファントムSTの写真でごまかしますが. 似たよーなもの. クリックすればおまけPhoto♂
見せても減るもんじゃないし 見せられるときに見せておかなぃと. 婆ぁになったら誰も見てくれないし.
レフトのバンタムも持っていますが 押入れの奥にしまいこんじゃって 写真を撮るにも出すのが大変なんですょ.

ってことで この頃になって日本製のリールがAbuの存在を脅かし始めるんですね.


◎ 国産リールのおかげで復活できた5001C
少数民族が相手のAbuの独占市場にシマノが殴りこむなんて よほど自信があったのか.
でもね 小さなシェアを奪ったところで たかが知れてる. 結局はお互いの首を締め合うだけ.
それじゃあシマノはどんな思惑でレフト市場に参入したんでしょおね.
” 右利き(右投げ左巻き)ユーザー層の開拓 ”
バスフィッシングの台頭でぉ魚釣りのメソッドも多様化する中で 右投げ左巻きというスタイルの可能性.
シマノはそこに目をつけて レフト市場そのものの拡大を見込んでいたと思いますょ.
つまり 右利きの人が左ハンドルも買ってくれたら ベイトリール市場そのものが拡大する.
後発組の日本は そやって自分達のポジションを作っていかないといけなかったんですね.
単なる既存のシェアの奪い合いだけでは 企業としての成長は望めませんから.
左利きの少数民族相手の殿様商売というAbuの下衆な発想とは 根本的に違ったんですね.

こーして生まれたシマノの珠玉のレフトが 長年左利きさん相手にあぐらをかいてきた5001Cの息の根を絶ち.
Abuは5001Cに代わり 「丸くないアンバサダー」 バスフィッシングを念頭に置いた 初のナロー・レフト
ABU ULTRAMAG XL を 左ハンドル市場に投入します. 
シマノに習ってドラグの回転方向を改めて 「初べろんちょ(サムバー)」 スタイル. 真面目に作ってある.

ABU ULTRAMAG XL FLIPPING★彡 きゃされん♪

・・・っていうことで バスフィッシングやシマノの参入のおかげで着々とレフトユーザーの裾野が広がる一方で
「丸い左のアンバサダーが無い時代」 を しばらく過ごすことになるんですね.

そーすると やがて出てくるんですょ. 「丸い左のAbuが欲しい」 そゅリクエストが.
ULTRAMAGやバンタムではカバーできないキャラクターの存在. 丸いアンバサダーの ” 独自性 ”
「今なら生き返られる」 5001Cが再デビューを果たします・・・ 1986年.
当時の右モデルに準じて 遅すぎる巻上げスピードは 4.7 にアップされて 「落ちない遠心ブレーキ」 を採用.

とは言え 5001Cが再び生きていけるだけのレフト市場の成長(ユーザーの思考の変化)に5年もかかったことに.
右ハンドルに比べたら まだまだ過酷な道のり 「少数民族スタイル」 左ハンドル.


◎ 実はソルト(海釣り)用?
再デビューを果たした5001Cが バスフィッシングを念頭に発売されたのか. ちょっと疑問なんですよね.
86年時 アブには バスフィッシング = パーミング(片側が半球型のカップ) みたいな思考も一部にあって.
だから5001Cも 「パーミング+べろんちょ」(5600) みたいなスタイルでデビューしてもおかしくない.
むしろ シマノが潜在的な需要を掘り起こしたのと同様に 5001Cはソルトでの使用を視野に入れてたよーな.
バスだけでなく 「海釣りやってる右利きの衆も左ハンドル使えよ」 そんな意図があったのかも知れません.
実際に この5001Cをソルトで使用したユーザーも多く 中古で出回る個体は錆びてガッタガタ・・・ 悲惨です.

きゃされん♪
翌87年には ambassadeur 6001C がデビュー. ソルトでの使用をより強く意識したモデルだと思います.
仕様は基本的に5001Cと同じ. ワイドバージョンって感じ. 当時は雷魚やさんの御用達モデル?


◎ ハイスピード化されているのに5000のまま?
前身モデルと区別するために 「5501C」 っていう名前の方が自然なんですけどね.
右ハンドルのアンバサダーでは 「+500」(ハイスピード化)がとっくの昔の70年代に行われていました.
んで この5001Cが登場した頃 右ハンドルは既に6.3っていうスピードが視野に入ってた(発売されてた?)
そんな折に たかだか3.47を4.7にスピードアップしたところで 右ハンドルで言えばまだまだ5000のレベル.
なので 先に控えるハイスピード化の時代のために 5501Cという名を付け惜しんだっていうか.
やがて91年に登場する5.3(5501C3)というモデルを Abuは当時から見据えていたんだと思います.

Abu ambassadeur 5001C★彡


◎ 幻の同型右ハンドル 「5000C」
これはガセネタの可能性大. わたしの誤認かも.
その昔 ネットで同じタイプ(左右対称)の右ハンドル(5000C or 6000C)を見た気がするんですよね. 
んで ビックリしちゃったんですょ. 86~87年当時 こんな右ハンドルを出したって売れるはずがないって.
鍋型カップ & アルミフレームっていうのは 当時の右ハンドル派の人には既に古い記憶で
目の肥えた右ユーザーさんの前に今さらこんなモデルを出したって 売れるはずないじゃん みたいな.

Abu ambassadeur 5000C★彡きゃされん♪

ところがね 今になって調べてみると その存在が掴めない. 昔の5600Cあたりを見間違えたのか・・・
もし持っている人がいたら かなりレアな存在です. 探してもぜんぜん情報が出てこないから.
ニッチな左ハンドルだけ作っても採算的に厳しいから 右ハンドルも作ってついでに売る・・・ ありえる話.
いずれにせよ このモデルは 「レフトユーザーのために作った」
左ハンドルが主人公で 右ハンドルはオマケ. そゆ稀なパターンも時々存在するっていうお話.
「レフトは右のついでに発売される」 必ずしもそんな訳ではありません.


◎ 復刻版か否か
アンバサダーには 往年の名機を後の時代に蘇らせた ” 復刻バージョン ” というモデルがあります.
復刻版とかリバイバルっていう呼び名で 80年代末~90年代初頭にかけて国内市場で乱発された?
右ハンドルの話なので レフト偏愛主義者のわたしはあんまり詳しくないんですけどね.
んで 5001Cも一度消滅したモデル名が復活しましたが これを復刻版と呼べるかは疑問です.
前身となるモデルをどれだけ意識して再現されているかが 復刻バージョンの所以.

「名前だけ復活した5001C」 「新生5001C」 そんな考え方のほーが正しいと思いますょ.
OLD5001Cは好きだけど 再販の5001Cはハナクソだ・・・ そやって思っている人も 多いみたいなので.
残酷な人になると 他のアンバサダー(UCモデル)を改造するために カップを部品取りしちゃったり.
それだけ前身の5001Cとキャラクターが異なっているんですね. なので復刻という表現は誤り.
あくまでも 「名前の復活版」 こんなものは5001Cじゃないって一部のファンに密かに思われているモデル.
くそみそ扱いの5001C・・・ わたしは好きなんですけどね. 鍋カップ & 4.7のハイスピードギヤ.


わたしのアンバサダー★彡

Abu ambassadeur 5001C★彡
◎ Abu ambassadeur 5001C 86-0 87-88
これが 「くそみそ5001C」 の正体. ハンドルは交換されています. 念のため.
なぜ くそみそ扱いなのか. どこにくそみそ感が溢れているのか. 写真を見てご自分で考えてみてください.
製造時期によってドラグホイールなどの外観が少し変わります. 以下に続く6001Cの項でご説明.
前身の5001Cはスプールにエコノマイザーが装着可能でしたが このモデルはできなくなった.
5000サイズのラインキャパの考え方がAbuの中で変わったんですね. 4000サイズとの明確な差別化.

くそみそな一台ですが ものは考えよう.
前身5001Cの ” 逆回転ドラグ ” を反省し バンタムを見て襟を正した一台. 真面目に作ってる.
少数民族を長年馬鹿にして やがて生産中止に追い込まれた反省の姿がうかがえる一台. より実用的にも.
「右投げ左巻き」 という思考が当初からアブにあったら 5001Cやレフトの歴史は違っていたかも知れませんね.

Abu ambassadeur 5001C★彡



Abu ambassadeur 5000C★彡
◎ Abu ambassadeur 5001C 86-0 フレーム交換
激烈に腐っていたジャンクな一台. 三千円ぐらいで購入しました. カップには腐食の虫食い穴が開いたまま.
錆びないはずのアルミフレームにも穴が開いてた・・・ 海で使ってそのまま放置されるとすごいことになる.
でもね アブは構造がシンプルで壊れにくい. 内部もそれなりに腐食がありましたが お掃除したら無事に復活.

傷だらけで汚れたリムのシールをはがし 潮で醜く腐ったフレームを交換ついでにメッキのタイプにすれば
前身5001Cの最終年(81年)モデルのそっくりさんに 変身です ♥  たぶん定番のドレスアップ方法.
カップの酷い傷も自動車用の黒いタッチペンでべちょ塗りすれば 遠目で見たらごまかせる.
見違えるほど 綺麗になりましたょ. お気に入りの一台に.
「ヘンなダイヤルが付いてるぞ」 くるくる回せばマグネットブレーキが効く仕様. またの機会に詳しく.
まぁ 三千円で購入したジャンクな個体ですから. 大胆にドリルでカップに穴をあけて 高性能な(?)一台に.
クロームメッキの角爪4本ドラグは ” 企業秘密 ” なにげで出来ない仕様!? 実は簡単ですけどね.
ルアーフィッシング用に 普段使いの愛機として. 春先にはジッターバクで 大きな鯉を狙います.

Abu ambassadeur 5001C★彡



Abu ambassadeur 5001C★彡
◎ Abu ambassadeur 5001C 86-0 フレーム交換
押入れに隠してある一台. 出すのが面倒くさいので とりあえず以前撮った写真一枚でお許しください.
派手な紫色のアルマイトのカップは由来不明. ショップの企画ものっていう噂も. とにかく詳細不明です.
オークションを観察していたら 似たよーなのが一台出てた. なかなかのお値段で落札されていました.

「馬子にも衣装」 高貴な紫色の衣をまとえば 日頃くそみそ扱いの5001Cも ぉ姫さまに★彡

Abu ambassadeur 5001C




Abu ambassadeur 6001C★彡



◎製造時期による違い
一年遅れで登場した5001Cのワイドスプール版. 当時の定価とか わかんなぃ.
メカニズム的には5001Cと同じ. 製造時期によってパーツの一部に違いが見られます.
クレストマーク(スエーデン王室の紋章)の大きさが 左右で違うでしょ?
たぶんフットナンバーの後の数字が 「88-89」 以降のモデルは クレストマークが小さくなります.
※ 全種類のフットナンバーの個体を持っている訳じゃないから 断言できませんが. たぶん正解.
5001Cも同様です. 外観の違いを前期/後期っていう言い方で区別すれば わかる人にはわかる.

あとはドラグホイールの形状やリムに貼られたデカールのデザインの変更. 写真で見比べてくださいね.


Abu ambassadeur 6001C
◎ Abu ambassadeur 6001C 87-0 87-88
角爪4本ドラグ & でっかい銀色のクレストマーク. いわゆる前期型.
中古で買うとハンドルやドラグの黒い塗装が部分的に剥がれている場合が. ペンで黒く塗ってごまかします.
その他の特記事項は・・・  何も思い当たりません. 一度も使ったことないし. 持ってるだけ状態.

Abu ambassadeur 6001C
◎ Abu ambassadeur 6001C 87-0 90-91
「ヘンな形のドラグ」 これはもともと 並行して生産されていた ” 丸くないアンバサダー用 ” の部品を 知らん顔して
丸いアンバサダーにもつけちゃったっていうか. 合理生産主義. コストダウンで日本製リールに対抗.
日本人の好みとかは完全に無視して アメリカナイズされているんですょ. この頃って.
なので 国内で正規販売された個体の中には 当時の代理店がドラグを変えて発売した物が一部あるかも.

Abu 5001&6001C オリムピック★彡Abuのお姉さん♪

ヘンなドラグのわたしの個体は 代理店のシール(OAマーク)が貼られていないから たぶん並行輸入されたもの.

Abu ambassadeur 6001C★彡


その後 5501C(1991年~)が発売されるまで 5001C & 6001Cは唯一の丸いアンバサダーとして
レフト愛好家の需要を支えました. 「黒色しか選べない左」 少数民族ゆえの差別は続きましたが.
Kyasa★彡
「5001」 っていう名前は オールドレフト愛好家にとっては特別な響きに聞こえる.
なにもそれは 先代の5001Cだけじゃない. 山型リムに見飽きると 鍋型のカップが新鮮に見えてくる.
くそみそ扱いさる86y~モデルも 貴重なアンバサダーだと思います.

「つぅ好みの選択」 なにげで 鍋カップの方かもしれませんょ. わたしは好き.

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