ABU ambassadeur ULTRAMAG XL LH PLUS & FLIPPING★彡

ABU ambassadeur ウルトラマグXL 分解図パーツリスト★彡


◎ レフトABU初のロープロファイル & マグネットブレーキ
1984年デビュー. 「丸くない左ハンドルのアンバサダー」 最初のモデル. ある意味で記念碑的な存在.
81年を最後に一時消えた5001Cの後継機種として 当時のABUにとっては唯一の左ハンドル.
ナロー(4000番)タイプのスプールですが ラインの巻き量はエコノマイザーを装着した5001Cと大差なく.
「ロープロらしくないカッコ良さ」 非円形なんていう言葉は完全無視の黙殺斬り. 現代ロープロのご先祖さま.

シマノのバンタムの登場を受け 驚いたABUが1982年に新鋭ロープロ機を一気に放出します.
開発途上で 「ダイワあたりがマグネットブレーキを出すんじゃね?」 という情報も聞きつけていたのか
82年中にはマグネットブレーキ搭載の ambassadeur ULTRAMAG PLUS (& FLIPPING) もデビュー.
※ 同82年にダイワが 「MAGSERVO」 搭載モデルを発売. マグはダイワが先に発売という ちまたの説.

華々しいロープロ時代の幕開けの中 またしてもレフト愛好家はとり残され 二年後の84年にようやく左が登場します.
二年間も発売が遅れた代償に ABUはレフト愛好家に対して 「XL」 という最上位グレードのモデルを用意しました.
「少数民族を馬鹿にすると5001Cの時みたいに天罰を受ける」 反省したんですね ABUは.
横着をして右モデルの流用で済ましていた逆回転ドラグを シマノのバンタムを見習って正すとともに
バヨネットと呼ばれる方式でスプールへのアクセスを容易にしたXLを 左ハンドルで登場させました.
巻上げスピードは当時のHi speed版(4.7) 今となってはウインチ相当のローギヤですが 慣れれば問題なく.
骨董ロープロとはいえ現役ばりばりで通用する完成度. よく出来ています.

ABU ULTRAMAG XL LH 84 ABU ULTRAMAG XL LH♪


◎ 製品の差別化が求められた時代
ウルトラマグの発売当時を知る人たちのネットの記述を見ると 「異様に高価だった」 みたいな.
70年代から続々と日本製の競合機種が現れる中で 各社とも製品における自社のポジションを
きちんと見極める必要があったんですね. 「カブると共倒れ」 どうやって差別化するのか.
丸いアンバサダーの競合機種ミリオネアは 大衆路線で価格の差別化を図った.
ロープロファイル機で遅れをとったABUは バンタムやファントムとどのような差別化を図るのか.
実はその答えが 「ULTRAMAG XL」 に凝縮されています. 圧倒的な高級志向 庶民を無視する路線.
「貧乏人は日本製で我慢しろゃ」 高嶺の花という企業ポジションを 特に左ハンドルでは前面に出した.
相変わらず少数民族のレフト愛好家を冷遇する側面は残っていたんですね. 今度は貧乏人黙殺主義.
わたしだってね 骨董品の域に成り下がった今だからこそ買えたっていうか. 発売当時なら買えませんょ.
アブはシマノやダイワと同じ土俵に上がったら負けるという危機感があったんでしょおね.
勤勉な日本人の生産体系がもたらす 製品のコストパフォーマンスとか. 長い夏休みの欧米人は勝てない.

ABU ULTRAMAG XL PLUS & FLIPPING LH★彡 ABU ULTRAMAG XL PLUS & FLIPPING LH♪

ユーザーに 「ぼったくり価格」 を納得させるための付加価値が バヨネット構造と 「フローティングレベルワインド」
見た目がすごいでしょ? なんか ごてごてしてる. 好奇心を揺さぶる. これを見ただけで欲しくなる.
「やっぱりABUだよな~」 庶民・平民相手の日本製を叩き潰す最大のチャームポイントが このワインダー.
当時は今以上に舶来コンプレックスみたいなのが強く 日本人のABUに対する憧れも大きかった時代.
お小遣いを必死に節約して 念願のウルトラマグを手に入れたっていう人も多いと思います.
がんばった自分へのご褒美. 努力の報酬. あるいは お誕生日やクリスマスのプレゼント. 「嫁が買ってくれた」


◎ 古いボルボみたいなロープロファイル
たしかにね ゴツゴツしているんですょ. そんなに大柄な訳じゃないけど 手にフィットするとは言い難い?
「あんなのはロープロとは呼ばない」 気持ちはわかるんですけどね. 気になる人は 気になると思う.
あまりに太いブランクの 昔の投げ竿なんかにセットすると スプールを押さえる親指が満足に届かなかったり.
バス釣りでもオフセットのグリップと組み合わせて使う人もいますよね. 少し不思議な見た目になりますが.
まぁ それも 「ABUらしさ」 っていうか. 日本製のリールが持ち合わせていない趣があります

abu ambassadeur ULTRAMAG XL PLUS & FLIPPING★彡   

 ・・・使っているうちにね 慣れてきますょ. 女のわたしの手でも なんとかなるし.
後にも先にもこんなにゴテゴテしたド迫力の一台なんて ありませんし. わたしはABUの傑作だと思う.
レフト・アンバサダー初のロープロファイル &  マグブレーキ. 史的にも価値ある一台.
「手に馴染まない非円形だ」 そんなこと言ってたら ambassadeur の本当の魅力がわかる人間
にはなれません.


◎ 今でも快適に使える完成度
もうひとつ ウルトラマグの特筆すべき点は シャフトが分離するウルトラキャストスプール が採用されたこと.
やがてその後のambassadeurで標準スタイルとなったスプールの様式は ウルトラマグが最初なんですね.

ABU ULTRAMAG XL PLUS & FLIPPING LH★彡 Abuのお姉さん★彡

だからね その性能は侮れないですょ. ラインの放出抵抗を抑えるレベルワインダーとあいまって
なかなかの遠投ポテンシャル. オーソドックスなマグブレーキも直感的でわかりやすい. 初心者さんにも安心.
人によっては その後の丸いアンバサダーよりも快適かも知れません. 現代機みたいな感覚で使える.

「バヨネットにガタが出る」 そんなちまたの評や 少々脆弱なワインダー周辺部品といった難点もありますが.
わたしはバヨネットのガタが気になったことはありませんし レベルワインダーの部品がぶっ壊れても
いくらでも修理(ってか代用)する術もある.
あとはオーバーホールの手間ですかね・・・ 最初の頃は 複雑怪奇なワインダー周辺部の分解に緊張しました.
理解して慣れてしまうと 実はかんたん. 分解図なんかいちいち見なくても ちゃっちゃとバラして組み立てできます.

ABU ULTRAMAG XL PLUS & FLIPPING LH★彡

「かんたん」 っていう言葉は ちょっと問題ありかも. その感覚は人によって違いますし.
この一台に惚れ込んで どこまで自分の愛機にできるか・・・ そんなことを リール側から問われる一台.
学ぶ手間を惜しめば いつまでたっても難しくて面倒. 結局は二軍落ち. あくまでも使う人次第なんですよね.


◎ 名前がふたつある???
ULTRAMAG XL PLUS」 & 「FLIPPING」 2種類あるんですょ. でも モノは一緒.
ちまたの説では シマノと名前がカブって 発売地域によってはPLUSを名乗ることができずに FLIPPINGに.
でも わたしにはその真偽を確かめる術がありません・・・ ご参考程度に. 日本での発売名は 「FLIPPING」.

経年劣化でモデル名を冠したシールが剥がれている個体も. 知らん顔をして自作のシールを貼ればいぃ.
綺麗なコンディションのものはお値段もそこそこします. お安い個体を買って 自分で外観をコーディネート.
わたしはいぢくり倒して仕様がコロコロ変わり わけのわかんなぃ一台に・・・ そんな楽しみ方も オススメですょ.

ABU ULTRAMAG XL PLUS & FLIPPING LH★彡  ABU ULTRAMAG XL PLUS & FLIPPING LH♪


わたしのアンバサダー★彡
三台所有. うち二台はひっきりなしに外観をいぢってしまっているので 本当にわけのわかんなぃ状態.
変わり果てるこれまでの姿の写真を適当に並べておきますので ドレスアップのご参考に どぞ.

ABU ambassadeur ULTRAMAG XL FLIPPING LH
◎ ABU ambassadeur ULTRAMAG XL FLIPPING 841200  1984年
「手をつけない一台」 EFシール付きの国内正規販売品. 当時お金持ちの人が購入したんですね.
わたしはこれを いくらで買ったっけ・・・ たしか一万三千円ぐらい? それでもわたしにとっては高かった.
未使用に近い状態だと思うんですが ひさびさに押入れから出してみたら サムレストのシールが
怪しく波打っていました. オリジナルのコンディションを維持するっていうのは それなりに大変です. 
史料的に残したいっていう気持ちもありますが 結局は押入れの肥やし状態. 使ったほーがリールも喜ぶ?

いずれ将来 中古品の価格も値上がりすると思うので その日までは我慢して持ってよーかと思います.
値下がりする右ハンドル ・ 高騰する左ハンドル. 左を愛用する ユーザー層の世代交代の波は 着々と.

ABU ULTRAMAG XL PLUS & FLIPPING LH★彡



ABU ambassadeur ULTRAMAG XL LH PLUS & FLIPPING★彡
◎ ABU ambassadeur ULTRAMAG XL PLUS 841100  1984年
なんだか同じリールがいっぱぃ出てきても 飽きるんですけどね. レベルワインダー改造の一例
custom  tune " の項で改めてご紹介します. シンプルで心おきなくソルトで使える仕様に.
せっかくのフローティング機能を失うことになりますが 修理部品が入手できない場合も このスタイルで.

・・・先にねたバラシをすると 「2500Cのワインダーをそのまま装着」 無加工で入れ替えおっけぃ.
そのことを発見した わたしが偉い. 全体が金色に光っているのは・・・ また後ほど. 曇ってきたら酢で磨く.
リールの改造はアイデア勝負. 小技ひとつでがらりと雰囲気が変わります. ねたはまだまだたくさん★彡

ABU ambassadeur ULTRAMAG XL LH PLUS & FLIPPING★彡



ABU ambassadeur ULTRAMAG XL LH PLUS & FLIPPING★彡
◎ ABU ambassadeur ULTRAMAG XL PLUS 841200  1984年
エビスフィッシングのEFシールが貼られていないものは たぶん多くが並行輸入品. 名前はPLUS.
わたしの所有するウルトラマグは三台とも84年製ですね. 85年製も世に存在します.
実は85年には後継の XLT-LH もデビューしており ウルトラマグの85年製は たぶん個体数が少ない.
いずれにせよ左ハンドルは短命なモデルで なにげでレアな存在かも知れません.
右ハンドルのウルトラマグや MagⅠ系のモデルよりも 将来の資産価値が期待できる・・・ 買うならやっぱり左.

かと言って いぢくり倒して手に馴染んだ愛機を安易に手放すつもりはありません.
いつまでたっても現役で楽しめる OLD ambassadeur. バス釣りからソルトまで幅広く使えるモデルです.
「ソルトは無理だろ?」 思っている人は あなたの負け. メンテナンスの要領を もう少し深くぉ勉強しましょう.
わたしは投げ釣りで酷使して 未だに錆びさせたことはありません. ドラグワッシャーだけは気を遣うけど.
80年代のアンバサダーは経年劣化でドラグ内部が錆びやすいんですょ. これはウルトラマグに限らないお話.

ABU ambassadeur ULTRAMAG XL LH PLUS & FLIPPING★彡



・・・丸いアンバサダーよりも外観のドレスアップが手軽に楽しめる. 「自分だけの一台」 個性を磨く.
弱点を強みに変える発想があれば 脆弱なレベルワインダーも色々な改造が楽しめます.
たぶん一生付き合える. そして一生飽きることのない 遊び倒せる一台. 間違いなくABUの傑作.

Kyasa★彡
右ハンドルは この頃のマグ系が乱発されてる. バリエーションが豊富. フレームが緑色のMagⅠとか.
相変わらずレフトの少数民族は 「一機種だけ」 「色も一色」 冷遇されています.
でもね それは同時に希少価値を意味するもの. やがて少数民族が高笑いする時代が来る.


・・・なんてね. まぁ ハンドルの向きは お好みで. こゆことばかり書くと 叱られるから.

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