5000D&5500D
March 29, 2018
ABU ambassadeur 5000D
素晴らしぃ完成度 アンバサダーのダイレクト
・ appearance : 5001C登場の翌年 1973年デビュー 70年代末頃まで製造
緑色のカップは 当初 5000(RECORD)が登場した時のカラーバリエーション
やがて赤色が5000のシンボルカラーとなる一方で 特異なダイレクトに緑色を採用
ワイドもナローも存在しない ” 唯一のキャラクター ” 右ハンドルだけなのが悔まれる一台
・ point : なんで今さらダイレクト?
クラッチ付きのフリースプール時代を迎えて ダイレクトの意義を見失う人も多い
「ファイト中にくるくるとハンドルが反転するのが楽しぃ」 チープな存在理由に 思わず失笑
その程度の認識なら 古ぃバンタムやファントムみたぃな 反転ストッパーの解除で充分かと
ハンドル軸とメインギヤが直結されていることが ダイレクトの真髄 完璧なフルロック
ドラグワッシャーをいくら強化したって 直結ダイレクトには敵わなぃ 無敵のパワー
あなたがハンドルから手を離さなぃ限り ドラグは全く作用しない あとはラインが切れるだけ
自分の意思だけでラインの放出を支配する5000D ラインアラームは 実はぶっこみ置き竿用
・ specification : カップの形状は山型リムだけ 後の5500DAから赤ぃパーミングカップに移行
名前の末尾の 「D」 は 当時 Aから順番につけられた付加記号 C=ベアリング D=ダイレクト
なので ベアリングモデルよりダイレクトの発売が先行してたら 今のアンバサダーも 「末尾がD」
ハンドルの反転トルクを調整する ダイヤル状のドラグノブ ダイレクトモデルの象徴
オフセットハンドルを装着する際にも役に立つ 誰か作って再販しませんか? 800円くらぃで
二千円とかやったら わたしは買ぃません 腐った5000Dを部品取りした方が 得だと思う
・ attention : これって セミ?
ネット上で 「セミダイレクト」 っていう記述を頻繁に目にするけど なんか違和感を覚える
スプールとハンドルの回転が直結でシンクロする5000Dに セミなんて付ける理由はなぃ
” フリースプール機能付きのダイレクト ” 面倒くさくても そぅ呼ぶのが正解かつ礼儀だと思う
反転ストッパーの解除による ドラグ要素を残したダイレクト状態 = セミダイレクト
それとは異なり 5000Dは正真正銘のダイレクト ABUならではの完成されたメカニズム
もっとも このメカニズムは他社のものだという記述を どっかで見た記憶が
興味がある人は自分調べてくださぃ 類を見ないABUの傑作だと わたしは勝手に思ってる
・ ABU ambassadeur 5000D 740900 (1974)
・ favorite ambassadeur : オールドABUの遠投性能に驚かされた一台
70年代までの古ぃアンバサダーの中で わたしが初めて経験したのが この5000D
入手して間もない頃 あまり期待することなく投げたら 「ぶっ飛んだ」 衝撃的なフィーリング
ブロンズブッシングのメリットも このリールのおかげで開眼 常にベアリングが勝るとは限らない
以来 ウルトラキャストよりも旧式のスプールの方が コントロールしやすぃなって思ってる
単なる懐古趣味ぢゃなく 実用性能での選択 何年経っても色あせない 恐るべしパフォーマンス
・ for fishing : 巻き上げスピードの遅さが辛くなる
ドラグレスの仕様は投げ釣りにもピッタリな反面 遠投するほど泣きながらハンドルを巻くことに
ハイスピード化を望むなら ” 最初から5500Dを買いなさぃ ” 流用できるギヤもなぃ
最近は出番もご無沙汰で 押入れの奥で休眠状態 可哀想だけど 遅ぃリールの厳しぃ現実
・ ABU ambassadeur 5000D 741000 (1974)
・ collection : エビスフィッシングのシール付き 「だから何やねん」 こだわりませんが
塩害ガビり個体を安価に購入 わたしが交換したわけぢゃないけど 細軸のスプール装備
クリッカーがあっても その仕事をするギヤがなぃ たぶん5000A用のスプール
ドラグノブやダイレクトパーツ欲しさの部品取り用ながらも 今までなんとなく生き延びてる
・ attention : ” ティール ” という価値観
訳せば 「青緑色」 これもたびたび5000Dに付随する言葉
単にカラーアルマイトの色あせ現象みたぃな気もするけど どこか付加価値的なニュアンス
そもそもセミダイレクトとかティールとかって 呼称の源泉は何処なのか?
エビスのカタログなら センスが悪ぃと思う あるいはどっかのユーザーが生んだ 的外れな造語
ABU社がカラーバリエーションの一環として 意図して差別化した色調なら 納得するけど
品質管理の行き届かない偶発的な個体に与えられた称号なら 崇める理由もなく
未だエビデンスが不明瞭な言葉に踊らされる 一部のマニアたち それも5000Dの楽しみ方
・ for lefty : レフト愛好家には絶対無縁な 悲しぃ存在
持っているだけで 「偽りのレフト偏愛主義者」 でも 左ハンドルがなぃからこそ 仕方なく5000D
ダイレクトなので 反転巻きでも使用可能 リールの前後をひっくり返して 左ハンドルで
過大なトルクがかかれば ピニオンが跳ねて空転する こうして最後の望みも 断ち切られ
今の時代だからこそ 「6601D」 とかを作れば 売れるのに・・・ なんでそゅ発想が 出来なぃのか
もし将来 登場したら わたしが発案者 ドラグレスの直結パワーは ゲームフィッシングを熱くする
kyasaren_abu at 11:00|Permalink